沖縄県・尖閣諸島周辺の接続水域で、中国海警局の船舶が連日航行を続けている。海上保安庁によると、2024年11月19日から2025年6月22日までの216日間、連続して中国海警局の船が確認されており、これは2012年9月に日本政府が尖閣諸島を国有化して以降、最長の記録となった。
第11管区海上保安本部(那覇)によれば、22日午前9時時点で中国海警局の船4隻が日本の領海の外側にあたる接続水域を航行していた。うち2隻は魚釣島の西および西北西約30キロ付近、残る2隻は南小島の南南西約34~35キロの海域を移動していたという。これらの船はいずれも機関砲を搭載しており、海上保安庁の巡視船が領海に近づかないよう警告を行っている。
中国海警局の船による尖閣諸島周辺の接続水域での連続航行は常態化しており、今回の216日連続という記録は、これまでの最長だった215日(2023年12月22日から2024年7月23日まで)を更新した。
なお、今年に入ってから中国海警局の船が尖閣諸島周辺の日本の領海に侵入した事例もすでに14件に達している。第11管区海上保安本部は「引き続き我が国の領土と領海を堅守する方針のもと、関係機関と密接に連携しながら冷静かつ毅然とした対応を続け、警備を万全にしていく」とコメントしている。
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