2025年6月22日、任期満了に伴う東京都議会議員選挙が実施された。定数127に対し、平成以降最多となる295人が42の選挙区で立候補した。投票は都内1800以上の投票所で午前7時から午後8時まで行われた。投票率は午後6時時点で25.8%と、前回選挙より0.28ポイント低下したが、期日前投票者数は172万9000人を超え、前回より約21%増加した。
開票の結果、都民ファーストの会が31議席で第1党の座を獲得した。自民党は過去最低の議席数21議席にとどまり、公明党も9回連続の全員当選を逃すなど苦戦を強いられた。地域政党「再生の道」からは42人が立候補したが、全員が落選した。
具体的には、公明党は22人の候補者を擁立したものの19議席にとどまり、1993年以来続いていた全員当選が途絶えた。自民党は小池百合子都知事を支える与党であるが、議席を大幅に減らし、都民ファーストの会がその座を奪った形となった。立憲民主党や日本共産党、国民民主党、参政党なども議席を獲得し、多様な勢力が議会に顔を揃えた。
投票率は全体として低調であったが、期日前投票の増加が目立ったことから、有権者の関心の一部は早期投票に向かっていたことがうかがえる。今回の選挙は参議院選挙と同時に行われる珍しい年であり、各党は都議選を参院選の前哨戦と位置づけ、党首や幹部が各地で支持を訴えた。
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