これは、少女趣味の演出ではない──中国・河南省で、農村の池の水が突如鮮やかなピンクに染まり、村全体が動揺に包まれた。
6月18日、河南省洛陽市偃師(えんし)区馬屯(ばとん)村で、農地に隣接する池の水が突然ピンク色に変色して、現場を訪れた住民たちは、まるで染料を流し込んだかのような異様な色に言葉を失った。
SNSで拡散された動画では、池の縁に立つ男性が「地下水が汚染されたらどうする」「灌漑(かんがい)にも使えない」と訴える姿が映された。
この異変について、村の幹部は地元メディアの取材に対し「この池は“死水”(流れのない水)であり、新旧の水が混ざって反応した可能性がある」と説明し、住民が日常的に使用する飲料水に異常はないとされるが、池の水質については現在も検査中、明確な原因は明らかになっていない。
現地では、異変の原因を巡って、憶測が飛び交い、周囲にある化学工場による汚染を疑う声も上がった。
一方、ネット上では「少女趣味の演出かと思ったが、これは間違いなく環境警報だ」「以前も水がピンクに変色した村では、100世帯以上でガンにかかった人が出た」といった投稿が相次いでおり、真相解明を求める声が急増した。
ピンクに染まった池は、誰の目にも異常だった。ロマンを感じた人はいない、それは自然が放つ「声なきSOS」であると、人々は直感的に危機を感じ取った。
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