中国では、学生寮の老朽化した電気設備や不十分な防火対策が度々問題視されている。
火災発生時に警報機が作動しないケースもしばしばあり、「安全管理のずさんさ」が批判されてきたが、最近、黒竜江省の大学の学生寮で起きた火災でも、警報機が鳴らなかったことで学生が逃げ遅れ、被害が拡大した。

火災発生
3月17日夜、中国・黒竜江省にある大学(「黒竜江工業学院」)の学生寮で、複数の階に火災が発生した。
事故の後、「火災発生当時は警報機が鳴らかった、だから火事と気づかず逃げ遅れた」と証言する声が相次いでおり、事故関連の声はネットでは当局の検閲に遭っている。
実際には、逃げる際に転倒して負傷したり、一酸化炭素中毒となり病院へ搬送される者もいたと言う。
一部ネットに流出した火災発生当時の画像や動画のなかには、窓などから脱出を試みる学生たちの姿があった。
SNSに共有された動画は、今では封殺に遭い、「投稿が検索不可にされている」といった声が上がっている。
火災の原因は「老朽化した電気線路のトラブル」と指摘する声が上がっているが、学校側は詳細を公表していない。
学校側の説明不足や情報規制に対し、学生や保護者からは不満と不信感が広がった。
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