28日、米NY発の世界最高峰の中国古典舞踊・神韻芸術団が東京・文京シビックホールで公演を行った。壮麗な中国古典舞踊と音楽の舞台に、満場となった会場から感動の声が届いた。
2006年に設立した神韻は今や8つの同規模の芸術団を持つに至り、それぞれ専属のオーケストラを擁している。毎年、アメリカやヨーロッパをはじめ世界各国で同時に巡回公演を行ない、芸能界や政界、経済界、学術界など各界の観客から絶賛する声が相次いでいる。
神韻2025日本公演のチケットはホットライン(0120-91-8487、午前10時〜午後5時)のほか、公式ホームページからも購入することができる。
ベテラン空手家「舞踊と空手の動きが似ている」「すごく勉強になった」
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空手道会館の館長である竹川達男さんは、昨年に引き続き今年も神韻の公演を鑑賞し、「今年もとても感動しました。空手の動きと皆さんの舞踊の動きとすごく似ているところがあって、特に女性の古典舞踊でしたね。あれはすごく勉強になりました」と語った。
竹川さんは、舞踊と武道の共通点を見出していた。「やっぱり体全身と手の動き、足の動き、しなやかさ、私たちの空手と共通しています。私たちは、体はどっちかというと、もう少し力強い固い動きなんですが、しなやかな柔らかい動きの方が本当は破壊力があったりします。相手と戦うときに有効な技になるということは空手も同様です」
神韻のホームページには、古来より武術と舞踊は同じ文化を共有してきたと説明している。舞踊を武事的に使用すると武術となり、武術を文事的に使用すると舞踊となるといった陰陽のような両面性が存在する。
「手足の使い方とか目線とか、すべてがすごく勉強になりました」「今日来た二人の弟子も勉強になったと思います」と語った。
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また、テノール歌手の独唱についても「素晴らしいですね。あのように体全体で中から発声するというのは、空手の手の動き、技の勉強にもなりますね」と称賛していた。
こうした卓越した芸術を披露する神韻について、竹川さんは「この芸術団のモットーとしている『真・善・忍』が大好きです」と語り、「そのようにいつも思っておりますので、今年も見せていただきました。また来年も来たいと思いますね」と述べた。
神韻芸術団は中国の伝統文化を復興させることを使命として設立している。このことについて、竹川さんは「素晴らしいです。頑張ってほしいと思います。海外でも見られる機会が最近多くなっているようなので、とてもいいと思いますね。いつかは中国でも公演が見られる時が来るかと思います」と語った。
神韻芸術団は、舞踊と音楽を通して全世界で巡回公演を行っているが、中国本土ではこの公演を見ることはできない。伝統文化における美徳など相いれない無神論や闘争の哲学を標榜する中国共産党政権は公演を禁止している。
古来の美徳は「極めて大切」 千葉県の元市長
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千葉県佐倉市の元市長である蕨和雄さんは、神韻の公演について「音楽も踊りも素晴らしかったですね。映像と絡めてすごいハイレベルなテクニックで感動しました」と絶賛した。
神韻の演目では、『西遊記』や『三国志』の物語、皇帝に仕える臣下や唐代の宮廷淑女の振る舞い、「道」を探求する修煉者の物語などをテーマとし、古典舞踊のほか、舞踊劇、中国楽器による独奏、神韻オリジナル楽曲の独唱など約20の演目を披露している。
唐の時代、特に唐の書の四大家(欧陽詢、虞世南、褚遂良、顔真卿)が好きだという蕨さん。異なる王朝へと旅をし、様々な歴史上の人物が登場する神韻の舞台について、「素晴らしかったですね。唐の時代が私は一番好きで、花開いた時代なので、その辺のところも今日やっていて感動しました」と語った。
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記者から舞台で表現される古来の美徳や道徳の重要性について聞かれると、蕨さんは「大切ですね。極めて大切だと思います。今、世界的にいろんな意味で、人と人が分かり合えなくなっている時代なので、そういう精神性をもう一度思い起こして大事にすることが極めて重要だと思います」と語った。
「人間技ではないくらい綺麗」と防衛関係者が感嘆
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防衛関係者で、最新技術に関する研究会の事務局長を務める丸谷俊博さんは、「神韻はなんか人間技ではないくらい綺麗だったね」「今日初めて見て、非常に素晴らしかったです。感激しました」と述べ、神韻の舞台に感銘を受けていた。
歌劇団などの舞踊を鑑賞するのが好きだという丸谷さん。他の舞踊団と比較しても、神韻は際立っていると語り、「神韻の場合は皆さん上手い。本当に綺麗だと思います」と讃えた。
「たおやかで、古代の中国を感じさせてくれるようなところがあって、やっぱり歴史と文化の国だなっていうのは感じました。大事に守っていってもらいたいですね」
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公演では、東西の楽器が融合しているオーケストラが奏でる音楽も見どころの一つ。壮大な西洋の楽器と、精密な音を奏でる中国の楽器が織りなす妙音は、観客の心の琴線に触れる。
丸谷さんも、「調和していますね。二胡とか、中国の楽器だけでもみんな良い音ですけど、オーケストラと合わさることによって、やっぱりすごく調和が取れていると思います」と絶賛した。
オーケストラだけでなく、舞台後方に映し出される背景幕も称賛していた。「あれはもうびっくりしましたね。人間が背景と入れ替わって。あれは技術があるんでしょうね。初めて見ました」と称賛していた。
デジタル背景幕に映る人物と舞台上のダンサーが行き来するような演出は、他の観客からも驚きの声が上がっている。この技術は、神韻芸術団が特許を取得している。
古来の美徳や道徳的な教訓を伝える故事をテーマにすることが多い神韻の舞台について、丸谷さんは次のように語った。「人間はそうやって神様に見守られて生かされている。やっぱり自然とともに調和して生きていかなければいけないと思います」
「どれもみんな素晴らしかった」畜産業関係者が称賛
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畜産関連企業で管理職を務める斎藤昌雄さんは、「本当に迫力といい、それから構成といい、素晴らしいです。初めて来たんですけれども、本当にびっくりしました」と神韻の全体的な演出について讃えた。
記者から印象に残った演目を聞かれると、斎藤さんは「それぞれ構成がよくできてて、どれもみんな素晴らしかったと思います」と答えた。
卓越した舞踊に豊かな文化的基盤を感じたという。「やっぱり中国の文化にすごく興味がありますから、歴史を感じて素晴らしいと思いました」と語った。
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神韻芸術団が表現しているのは、中国共産党が執政する以前の古き良き時代の中国における伝統文化だ。
舞踊に伴う妙音を奏でるオーケストラについても、「やっぱり生の楽団の人が入ってもらえると、やっぱり全然雰囲気が変わって、素晴らしいと思いました」と高く評した。
テノール歌手については、「素晴らしいですね」「聞いていて、やっぱり胸がだんだん温かくなるような、そういう感じが伝わってきました」と感動を語った。
舞踊劇の演目では、古来の美徳を伝える寓話的な物語から、「真・善・忍」を指針とする法輪功学習者のような善良で無辜な人々が共産党政権の迫害に遭いながらも信念を貫く現状を描いた現代劇まで、歴史絵巻のような世界を展開する。
斎藤さんは、「我々も中国に行った時に、現実的にそういったことも耳に入ってきたりしてるので、やっぱりすごく悲しいですね。もう、なんとかならないものかと思います」と述べ、中国の現状に懸念していた。
神韻芸術団は、失われた中国伝統文化の復興を掲げ、世界各国の劇場で上演している。
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大紀元は神韻芸術団の後援として、2006年の芸術団創設以来、観客の声を伝えています。
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