24日、日本で巡回公演中の神韻芸術団は、愛知県芸術劇場で2日目の公演を迎えた。世界最高峰の中国古典舞踊を届ける夢の舞台に、劇場で好評を博した。
幕が開いた瞬間「夢の世界」 「洗練されている」
塗料会社の取締役である厚東正美さんは、幕が開き最初の演目が始まった瞬間を「夢の世界」だったと表現した。厚東さんが神韻の公演を鑑賞するのは今回で2回目だという。
荘厳で麗しい天上の世界を表現した最初の演目が印象に残り、感動したという声は公演を鑑賞した観客からよく聞かれる。
舞踊技能の高さについても、「アーティストたちの洗練された団体演技、あれはすごい」「非常に面白い」と絶賛。「アクションの足回り、ジャンプの凄さ、すごく感じました」と、神韻アーティストの身体能力の高さについても賞賛した。
鮮やかなデジタル背景幕からは臨場感も味わえる。厚東さんは、舞台上の演舞とデジタル背景幕の映像がシンクロする仕掛けにも感激の声を上げていた。「バックの画面とのダンサーとのシンクロにすごく感銘しました」「非常に良かったなと思います」
最後に、厚東さんは「前回の時も結構印象がすごく強かったんですよ」「(今回も)来てよかったなと思いました」と語った。
音楽や芸術に携わる歌手が絶賛「今年のクリスマスプレゼント」
「クリスマスプレゼントをいただけたような気持ち」
この日に神韻の公演を鑑賞したエクラさんは、音楽や芸術に携わる歌手兼作曲家。「マイクを使ってないのに、ホール全体に響き渡っていて、低音から高音まで素晴らしい」「本当に同じ歌手として、本当に感動しました」
神韻芸術団は、2006年にニューヨークで設立された世界最高峰の中国古典舞踊と音楽の芸術団。卓越した舞踊に合わせてオーケストラによる生の演奏が披露される。このため、米紙シャーロット・オブザーバーからは「色彩と音の祭典」と評価されている。
エクラさんも、神韻芸術団について「全てプロ集団で、プロの楽団とプロのアーティスト、プロのダンサー」「情景とかストーリーに合った演奏」と賞賛し、「本当に私も表現する者として、勉強になりました」と話した。
神韻は、共産主義以前の中国の伝統文化の復興を使命としている。毎年世界巡回ツアーを行い、忘れ去られた美徳と価値観を、舞踊や歌声を通して今の世に伝えており、世界各国の議員から表彰状を受け取るなど全世界で賞賛する声が相次いでいる。
ただ中国本土では、中国共産党政権により禁止されているため、公演を鑑賞することはできない。
そのことに対し、エクラさんは「こういう素晴らしいものが中国で上演されないというのが、私はすごく切なく思います」と語り、「こんな素晴らしい文化をもっともっと皆さんに知っていただけたら」と、神韻の使命を讃えた。
最後に、エクラさんは「皆さんも誕生日やサプライズなどのイベントの時にも見ていただくのもおすすめ」「ちょっと疲れたな、元気もらいたいな、そういう時にも見ていただけると、すごく元気や幸せとか、素晴らしいなっていう感動が得られるので、お勧めします」と締めくくった。
神韻の公演は「100満点。それ以上」コンサル会社社長も賞賛
コンサルティング会社「二幸」の社長である可児愛九さんは、公演のレベルを聞かれると、「100点満点ですね。それ以上かな」と絶賛。
「すごく綺麗だったし、舞台衣装の方も素晴らしくて、音楽とすごく融合していて素晴らしかったです。感動しました」と喜びを語り、「来年以降もぜひ、見させていただきたい」と述べた。
75年の歴史を持つ陶磁器を製造する会社の会長である梅田照夫さんも、「色彩、踊り、すべてが素晴らしい」と感動を語った。
神韻の公演を鑑賞してインスピレーションを得たという。梅田さんは伝統文化は大事だと述べ、「『美』を趣味でやっているんですけど、非常に刺激になりました」と語った。
中京大学教授の真鍋芳明さんは、印象の残った演目として、「西遊記」をモチーフにした舞踊劇や男性ダンサーのエネルギッシュなチベット舞踊などを挙げた。「猪八戒のエピソードはとても面白かったです。チベット舞踊もとても印象に残りました。動きがとても機敏でエネルギッシュで、とても魅力的でした」と語った。
「なかなか中国でやるのは難しいと思うんですけど、こういうのをずっと続けてもらいたい」「世界中に広げてもらえたらなと思います」と、神韻芸術団にエールを送った。
2006年に設立された神韻は今や8つの同規模の芸術団を持つに至り、それぞれ専属のオーケストラを擁している。2025年の世界巡回ツアーでも神韻芸術団は5大陸の200以上の都市を訪れ、共産主義以前の中国の伝統的な美しさを世界中の観客に届ける予定だ。
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