総務省が25日発表した10月の東京都区部消費者物価指数CPI(中旬速報値、2020年=100)は、価格変動の大きい生鮮食品を除く総合指数が107.9で前年同月比で1.8%上昇した。9月の2%からやや鈍化している。
特に食料品や教養娯楽サービスの価格上昇が主な要因となっている。
穀類の中で、特にうるち米(コシヒカリを除く)も65.9%の大幅な上昇を見せた。物価全体の上昇に大きく影響している。また、円安と原材料高騰などの影響で輸入牛肉(14.1%上昇)、コーヒー豆(16.6%上昇)とチョコレート(21.7%上昇)の上昇が顕著だった。
教養娯楽分野では、外国パック旅行の価格が75.6%急騰しており、総合指数を押し上げた。
エネルギーや生鮮食品を除いた指数も前年同月比で1.8%上昇した。インターネット接続料の価格下落が総合の上昇幅を0.05ポイント縮小させたが、生鮮食品を除く食料の価格上昇により0.23ポイントの上昇幅拡大が見られた。
一方で、通信費や私立高等学校の授業料が大幅に下落し、物価全体の上昇を抑える要因となっている。通信分野では、携帯電話機が6.1%の下落、高等学校授業料は61.7%減少した。
全体として、エネルギー価格の変動や食料品の価格上昇が今後の物価動向にどのような影響を与えるかが注目される。
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