社会問題 危険な中国産「バッテリー」

中国でまたしても充電中の「電動スクーター」が発火 マンション火災で死者も

2024/09/22
更新: 2024/09/22

今月13日夜、中国遼寧省瀋陽市にある集合住宅で火災が発生した。

現地消防当局によると4人が死亡した。火元は「充電中の電動スクーター」とされている。「屋外(1階)に駐輪していた充電中の電動スクーターから発火し、その火がマンション1階の窓に燃え移り、それからビルの断熱材に引火したのだろう」という。

しかし、中国共産党当局は、深刻な事故や災害、社会報復といった社会の不安を引き起こしかねない事故や事件が起きるたびに一貫して被害情報の隠蔽を行い、過少報告する傾向があるため、今回の事件による実際の死傷者数も、公式発表をはるか上回る可能性がある。

関連ニュースをめぐり、「電動スクーターの充電中の発火事故は過去に無数に起きているのに、なぜ問題解決されないのか」といった怒りの声がまたしても広がった。

バッテリーを取り外して充電ができる「電動自転車」や「電動スクーター(電動バイク)」が、充電中に発火するという事故が中国で大きな社会問題になっており、華人圏のSNSには「充電していた電動バイクが突然火を噴き出す」類の投稿にあふれている。

ハンドルのアクセルを握るだけで走行し、免許も不要の「電動スクーター」は特に交通渋滞が悪化する都市で生活する市民にとっては日常生活に欠かせない存在となっているが、いっぽうで、品質に問題のあるバッテリー(多くがリチウム電池)が充電中に発火する事故はあまりに多いのが現実だ。

 

(突然発火する中国の電動スクーター)

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!