B-2爆撃機と日本のF-35A戦闘機が初の共同飛行

2024/09/14
更新: 2024/09/14

アメリカ太平洋空軍が発表した写真には、B-2ステルス爆撃機日本航空自衛隊のF-35A戦闘機が初めて共に飛行する様子が映されている。9月11日、太平洋空軍はプレスリリースで、B-2爆撃機「スピリット」がオーストラリア王立空軍基地アンバーリーから離陸し、日本航空自衛隊のF-35A戦闘機と合流したことを発表した。これはインド太平洋地域で進行中の爆撃機特遣隊の活動の一環である。

任務中、B-2とF-35のパイロットは統合作戦や空中給油を実施した。アメリカ太平洋空軍は、B-2とF-35Aが編隊飛行する写真を公開している。

B-2爆撃機は通常、アメリカのミズーリ州ホワイトマン空軍基地に配備されているが、ここ数週間にわたり爆撃機部隊の任務を遂行してきた。太平洋空軍は、日本のF-35戦闘機との共同飛行が持つ重要性を強調している。

アメリカ空軍にとって爆撃機部隊の活動は重要な優先事項であり、これらの活動はアメリカ軍の能力を示すものだ。B-2爆撃機、B-1B戦略爆撃機「ランサー」、B-52爆撃機などが、アメリカの同盟国やパートナーとの任務に統合されている。

2024年9月10日、アメリカ空軍のB-2スピリットステルス爆撃機が、日本航空自衛隊のF-35AライトニングII戦闘機4機と共にインド太平洋地域を飛行した。これは同盟国との共同作戦および演習の一環である。(U.S. Air Force photo by Senior Airman Samantha White)

B-2爆撃機は強力な火力と優れたステルス能力を持つ戦略爆撃機であり、新型のB-21レイダー爆撃機を除けば、他のアメリカ軍の爆撃機とは異なる。B-2の高い搭載能力と遠距離攻撃の遂行能力は、アメリカの対抗勢力に対する重要な抑止力となっている。

B-2とF-35が一緒に飛行している写真が公開された翌日、アメリカインド太平洋軍はグアムでホットピット給油を行っているB-2の写真を共有した。ホットピット給油とは、エンジンが稼働している状態で航空機に給油することを指し、航空機がすぐに再出発できるようにするための手法である。

2024年9月10日、ミズーリ州の空軍州兵第131爆撃機連隊のアメリカ空軍の隊員が、グアムのアンダーソン空軍基地でB-2爆撃機のホットピット給油の準備を始めた。(U.S. Air Force photo by Tech. Sgt. Eric Summers Jr.)

アメリカインド太平洋軍は、空軍の爆撃機任務がアメリカ軍の行動力や、世界中での行動を展開する能力を示し、インド太平洋地域の共同部隊の攻撃力と抑止力の向上に貢献していると述べている。

B-2は1999年のコソボ戦争で初めて戦闘に投入され、その後もイラクやアフガニスタンを含むさまざまな紛争地域で運用されてきた。現在でもヨーロッパやインド太平洋地域で頻繁に飛行している。

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