武術コンクール金賞受賞者 「武徳」の奥深さ実感

2024/09/05
更新: 2024/09/06

新唐人テレビが主催した第8回新唐人武術コンクールが円満に終了した。この大会では、2名の選手が金賞を獲得し、11名が銀賞を獲得した。選手たちは武術の技術を向上させただけでなく、伝統武術に対する深い理解も顕著に高まった。

新唐人武術コンクールの金賞受賞者である欧陽徳客氏は、「金賞を獲得できたことを非常に光栄に思うが、まだまだ長い道のりがあることを深く理解している」と述べた。

ドイツの選手、欧陽徳客氏は今回で3回目の参加だ。前の2回は優秀賞を受賞し、今回は「奇門剣」の演武で金賞を獲得した。武術の技術が向上するにつれて、彼は伝統武術に対する理解を深めた。

欧陽德客氏は、「私が理解する武徳は、悪を止め善を促進し、悪を見て恐れず、善を見て欺かないことだ。また、謙虚さを保ち、自分の技術を誇示せず、見せびらかさないことだ。武徳はそれだけではなく、生活の中で実践し、武術を練習する時だけでなく、武術家としての生涯を通じて貫くべきものだ」と言った。

新唐人武術コンクールは、武道の精神を重視しており、各技には深い知恵と意味が込められている。

金賞受賞者の劉大雁氏は、「内三合とは、心と意が一致し、意と気が調和し、気と力が結びつくことだ。これを実現すると、天人合一のような状態になり、プレッシャーや緊張がなくなり、体が非常にリラックスする。今回の決勝戦では、その状態に近づいていると感じ、とても平静だった」と述べた。

台湾出身の劉大雁氏は、今年で6回目の参加で、これまでに金賞1個、銅賞3個を獲得している。今年は「形意」の演武で、男子拳術部門の金賞を獲得し、伝統武術の独自の魅力について触れた。

劉大雁氏は、「新しい武術を練習している選手たちは、ほとんど全員が、深刻なスポーツ障害を抱えている。それは伝統武術が持つ健康や体力を養う要素を、失っているからだ。本当の伝統武術は、幼少期から、3歳や5歳から練習でき、80歳や90歳になっても続けられるものだ」と言った。

ドイツからの欧陽兄妹は、兄が初めて金賞を獲得し、妹が銀賞を獲得した。

銀賞を受賞した欧陽龍女は、「中国の伝統武術を保存し、その真の起源を世界に示すことが最も重要だと思う」と述べた。

銀賞を受賞した陳少軒氏は、「新唐人のように、伝統を守り、オリジナルを大切にする大会は他にはない」と語った。

記者は、「2008年から新唐人は、武術コンクールを開催しており、その目的は伝統武術を継承し、広めることだ。この大会を通じて、伝統を受け継ぐ武林(文人たちの社会を指す言葉である文林の対義語)、武道を究めようとする人々のコミュニティの達人たちを集め、貴重な文化を発展させてゆく」と説明した。