韓国税関が押収した偽造ブランド品の80%以上が中国製―2024年上半期

2024/08/19
更新: 2024/08/19

今年の上半期、韓国税関によって押収された偽造ブランド品の80%以上が中国製であることが判明した。特にシャネルやゴヤールといった高級ブランドの模倣品が多数確認されている。

8月15日に韓国国会の企画財政委員会から提出された報告によると、2024年1~6月の間に港で押収された著作権侵害商品は合計34件であり、その総額は約934億ウォン(約102億円)に達している。

韓国通信の報道によれば、輸入国を分析した結果、中国からの輸入品が24件、総額781億ウォンで全体の83.6%を占めていることが明らかになっている。また、2023年に押収された偽造ブランド品のうち、95.4%の約387億円相当の商品が中国製であったことが示されている。

品目別では、偽造されたバッグが最も多く、その金額は653億ウォンで全体の約70%を占めている。次に多いのは衣服であり、全体の21%に当たる196億ウォン(約21億円)である。

ブランド別の詳細では、シャネルが487億ウォン(約53億円)で最も多く、全体の52.1%を占めている。次にゴヤールが75億ウォン、ルイ・ヴィトンとグッチがそれぞれ41億ウォン、20億ウォンと続き、人気ブランドのランキングに名前が挙げられている。

韓国の市場調査会社Embrain(エムブレイン)の調査によれば、韓国の成人1千人のうち26%が高校時代に、約45.7%が20代前半に初めて高級品を購入したと回答している。これは、韓国人が高級品に対して特別な愛着を持っていることを示している。

韓国特許庁(KIPO)は最近、従業員数が10人以上の国内企業を対象に実施した調査に基づき、「知的財産保護政策執行年次報告書」を発表した。報告書によれば、調査に協力した企業の過半数が、国内での偽ブランド品の販売に対する取り締まりを強化すべきであると主張している。

王君宜
王君宜