社会問題 「本当は手抜き工事のせいなんじゃ?」

中国で「落雷で建物倒壊」? 死者6人 当局の主張に疑問の声

2024/08/14
更新: 2024/08/15

中国江蘇省常州市で11日夜、公園に建てられた壁のない簡易な休憩施設「涼亭」が倒壊し、6人が死亡、10人が負傷した。

倒壊原因について、公式発表では「落雷のせい」となっているが、ネット上では「落雷で建物が倒壊するのか?」「本当は手抜き工事のせいじゃないのか」といった声が多く上がっている。

過去に照らして、あまりにも多い「事例」が語る教訓は、「中国政府の公式発表ほどあてにならない」ということだ。そのため、当局の「落雷」主張を鵜呑みにするほど、今時の中国人は甘くないといえる。

現地市民によると、崩壊した「涼亭」は新しく建てられたもので、建ってからまだ半年も経っていないという。

中国では、住宅の品質や企業の社会的責任よりも、利益追求をはるかに優先する建築業者が多く、豆腐のおからのように、手で砕けるほどもろい「おから工事(豆腐渣工程)」と呼ばれる手抜き工事の住宅が、以前から大きな社会問題となっている。

今回倒壊した「芳茂山公園」の「涼亭」も、この手抜き工事の産物なのかはわからないが、「建物倒壊」と聞けばすぐに「また手抜き工事だ」と直結してしまう中国人は実に多い。

 

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!