社会問題 「問題の店は店名を変えて、引き続き営業中」か。

中国飲食店の「残飯リサイクル」や「すり替え」 元学生アルバイトが告発

2024/07/29
更新: 2024/07/29

中国の飲食店が行っている「残飯リサイクル」や「すり替え」の内幕について、元学生アルバイトが告発した。

今月24日、中国山東省日照市にある「シーフード専門店」が行ってきた「残飯リサイクル」や「すり替え」の内幕を告発する動画が中国SNSで拡散され、物議を醸した。

動画投稿したのは、昨年7~8月の間に、夏休みを利用して問題の店でアルバイトをした大学生だ。「店のやり方が気に食わない」として学生は店の悪行を暴露するに至ったという。

問題の飲食店(「李老师不是你老师(李先生はあなたの先生ではない)」より)

 

この元学生バイトは、「前の客の食べ残した残飯のなかから、使えるシーフードをかき集めて洗浄して冷凍する」という仕事を与えられていた。

なぜそうするのか、後に「店は洗浄・冷凍した残飯のシーフードをスープの具として調理して別の客に提供するためだ」という。

また、「店の厨房は定期検査の前には大掃除するが、普段の衛生状態は極めて悪い」

さらに、この店では、「これを調理してくれ」と顧客が選んだ活きたロブスターや魚を、「冷凍モノ」とすり替えて提供することもやっているという。

世論のプレッシャーもあるせいか、この「事件」を取り上げた中国メディアによると、現地当局は「調査」を行っていると声明を出し、問題の店は一時的に営業停止になった。

しかし、中国国内の情報を発信する、著名なツイッターアカウント「李老师不是你老师(李先生はあなたの先生ではない)」によると、「現在、問題の店は店名を変えて、引き続き営業をしている」という。

 

関連動画をめぐっては、「大学の時の食堂もそうだったよ。朝ごはんのまんじゅうの中身が何になるかは、前の日の残飯次第だった」といった「ゾッと」するコメントも寄せられている。

今回のような、「食の安全」をめぐる問題が発覚するたび、ネット上では、「信仰心を持たず、金稼ぎにしか目がない中国人のやることは怖すぎる」と嘆きの声が広がっている。

 

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!
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