「奈良のシカ」は国の天然記念物に指定されており、シカを故意に傷つけると法令により罰せられることもある。
7月下旬頃からSNSで「奈良公園のシカに暴行を加える動画」が拡散されて炎上している。
特に物議を醸したのは、県立奈良公園そばの歩道でシカを叩いたり蹴ったりするなどの暴力を振るう男。男は、はじめは「中国人観光客」と言われていたが、「実は日本人だった」との説も流れ、その正体はいまも不明のままだ。
いずれにしても、奈良公園では主に中国人によるシカの虐待が相次いでいることは事実である。
「シカにまたがったり」「シカせんべいにシカの糞をなすりつけて食べさせて大笑いする」など、鹿に暴力を振るう他の中国人観光客の動画がいくつもネットで拡散され、「中国人観光客はマナーが悪いから日本に来ないで」といった声が一部日本人から上がっており、この事態に多くの華人が心を痛めている。
このほか、「奈良のシカたちは、いつも可愛く近寄ってきてくれます。ちゃんとお辞儀できて、礼儀正しく、とても賢いのだ。そんなシカの子たちに暴力を振るうのは許せない」などとシカへの暴力に嘆く声が次々と上がっている。
なかには、「こんな酷いことを許していたら、1千年以上も日本人から大切に扱われてきた奈良のシカたちの性格がいずれ変わるぞ」と懸念する声も。
世論の怒りをうけ、奈良県警は25日、同公園周辺などで日本語、英語、中国語でシカに危害を加えないよう呼び掛け、啓発パトロールを実施した。
「決してシカを蹴らないでください」
「決してシカに触れないでください」
「シカを大事にしてください」
なぜ一部の中国人観光客は「マナーが悪い」のか?
「一部中国人観光客による奈良のシカへの暴行問題」をめぐり、エポックタイムズ・ジャパンの取材に応じた時事評論家の唐浩氏も「日本、特に京都・奈良に惹かれる私も、この動画を見た時には、驚いた」と心を痛めている。
「このような野蛮な振る舞いをするのは一部の中国人であり、全ての中国人を代表しているわけではない。実際、そういう蛮行を批判する中国人も数多くいる」
「残念ながら、中国共産党の支配下にある今日の中国人のなかには、外国で現地人がとても受け入れがたい行動をとる人がいるのは事実。中国人は、中国共産党による長きにわたる『無神論』や『闘争哲学』『日本に対する憎悪教育』といった洗脳教育の結果、天を敬わず、生命を尊重しなくなった。日本を侮辱したり攻撃したりする手段を通じて、自分たちの極端な愛国感情を表現しようとする人も現れるようになった」
「中国共産党は執政以来、中国の五千年の文明や伝統儀礼を意図的に破壊し、中国人を無作法で暴力的にした。社会モラルが低下した中国人は、海外の文明社会に行くと、相容れなくなりやすく、結果、祖国により依存するようになる。つまり、中共(中国共産党)はあえて、中国人が海外で孤立し、差別されるよう仕組んでいるのだ。中国人を無礼者にしたのは、中共による中国人に対するコントロール手段の1種だ」と唐氏は指摘する。
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