[ワシントン 22日 ロイター] – 米国防総省は22日、ロシアと中国が北極圏で協力関係を強めており、地域の安定に影響を与える可能性があると警鐘を鳴らした。
米軍の北極圏戦略に関する報告書で、ロシアが同地域にある数百カ所のソ連時代軍事施設を再開したと指摘した。地球温暖化で氷が解ける中、中国も北極圏の資源開発や航路開拓を狙っている。
報告書は中国とロシアが北極圏で協力を拡大しているとし、両国間には「依然として大きな意見の相違があるが、同地域で両国の連携が強まっているのは懸念すべきで、(国防総省は)この協力関係を引き続き注視する」と述べた。
また、中国が「北極圏のダイナミクス変化に乗じて影響力とアクセスを拡大し、北極圏の資源を利用するとともに、同地域の統治でより大きな役割を果たそうとしている」と指摘した。
米軍の対応については、情報収集や同盟国との協力、軍事資産の展開能力を基盤とした「監視と対応」の戦略を取っているとした。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。