猛暑のこの季節、レモネードやレモンティーは世界共通の夏バテ防止の「人気の飲み物」だ。
中国では今年、レモンの価格が500gあたり10数元~6元(約210~約120円)前後へと急落している。
今の季節はレモンの収穫の最盛期だが、「価格は去年の半分」と訴える農家も多く、ちまたでは1杯0.01元(約0.2円)でレモネードが飲めるようになり、そのあまりの安さに人々は驚きを隠せない。
経済低迷で消費欲衰退の中、「レモン関連ドリンク」をめぐる、激しい価格競争が繰り広げられている。
中国のレモン価格の急落には、過剰栽培に加えて、景気衰退により大手ドリンクメーカーの商品が売れないため、供給が需要を上回る現状が背景にあると指摘する。
今年は、レモンに限らず、スイカ、リンゴ、ドリアン、ブルーベリーなどの果物も価格の下落が激しく、収穫・運搬コストのほうが商品代金を上回るため、収穫せずに果樹園で腐らせる農家も続出し、せっかく収穫しても売れずに大量に廃棄されるケースも少なくない。
せっかく育てたスイカやトマトを泣く泣く道端に捨てていく農民たち。収穫されることなく、農園で腐っていく果物。「この現状をどうにかしてくれ!」と泣きながら訴える農家……中国のSNS上にはそのような悲痛な叫びがあふれている。
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