[カイロ 16日 ロイター] – 国際移住機関(IOM)は16日、スーダンで昨年4月に内戦が始まって以来、人口の20%に当たる1000万人以上が自宅を追われたと明らかにした。世界最大の避難危機が悪化し続けている。
また、人口の半数が内戦で食料危機に直面し、人道支援が必要な状況で、その規模は世界最多だと指摘した。
内戦開始以来、220万人以上が国外に逃れ、約780万人が国内で避難している。このほか、過去の内戦で既に280万人が避難しているという。
国連の専門家らは、支援物資輸送が困難なダルフールを離れる最大の理由が暴力から食料危機に変わっていると指摘。
避難民の半数を占めるダルフールからの難民をチャドで訪問した世界保健機関(WHO)の担当者は「私が会った難民は全員、避難の理由に飢えを挙げた。アドレに到着したばかりの女性は、ダルフールで生産していた食料は全て戦闘員に奪われたと報告した」と述べた。
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