行きは液体燃料を積載し、荷下ろしした後、帰りは食用油を積んで帰る。しかも経費と時間がもったいないから、タンク洗浄はしない。石油用のタンクローリーを食用油の輸送にも使っていたことが分かり、中国社会はこの話題で騒然としている。
そうしたなか、車体をブルーシートで覆い隠したタンクローリーの姿を捉えた動画がネットに流出し、これがまた話題になっている。
「何を隠したいのか?」「問題をなかったことにしようとしているのか」「これが解決法だというのか、もう救いようがない国だ」
騒動の後、中国共産党当局は「調査への介入」を発表しているが、中国の貨物車運行関連アプリ「発貨幇」のタンクローリーなど中国の貨物車を追跡できる機能が突然停止された。
このほか、事件を最初に報道した中国メディア「新京報」の記者・韓福濤氏の複数のSNSも封殺に遭っており、本人も行方不明になっている。
「韓記者は当局による口封じに遭った」と信じる人も多く、「中国の闇を最初に暴いた人は良い死に方をしない」「この国は問題解決するより、問題提起する人を解決する」といった非難が殺到している。
(カバーを付けるようになった中国のタンクローリー)
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