原油先物は小幅安、中国の需要巡る懸念で 米利下げ観測は下支え

2024/07/16
更新: 2024/07/16

[16日 ロイター] – アジア時間の原油先物は小幅に下落。中国経済の減速が需要を圧迫するとの懸念が重しとなっている。ただ、米連邦準備理事会(FRB)が早ければ9月にも利下げを開始するとの見方が高まっており、下げ幅は限定的。

0021GMT(日本時間午前9時21分)時点で、北海ブレント先物は0.09ドル(0.1%)安の1バレル=84.76ドル、米WTI原油先物は0.13ドル(0.2%)安の81.78ドル。

中国国家統計局が15日発表した第2・四半期の国内総生産(GDP)伸び率は前年比4.7%に鈍化し、2023年第1・四半期以来の低水準となった。長引く不動産不況と雇用不安が内需を圧迫した。

一方、パウエルFRB議長は15日、第2・四半期の毎月のインフレ指標は、物価上昇ペースがFRBの目標に持続可能な形で戻りつつあるという「確信をいくらか強める」ものだったと述べ、利下げ開始がそう遠くない可能性を示唆した。

また、イエメンの親イラン武装組織フーシ派の報道官は15日、紅海と地中海で石油タンカーを含めた計3隻の商船に対して、弾道ミサイルや無人機、爆発物を搭載したボートなどで攻撃したと明らかにした。

Reuters
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