映画「長春」プレミアム上映 「勇気と信念が伝わる」=観客

2024/06/03
更新: 2024/06/03

5月31日、映画『長春』が東京で初めてスクリーンに登場し、各界の名士たちが集まってその支持を表明した。観客からは、映画に描かれた勇気と信念に感動したという声が多く聞かれた。

5月31日の午後6時半、東京の文京シビックホールの小ホールが満席となり、カナダがアカデミー賞に推薦した、最優秀国際映画賞を目指す中国語での映画『長春』の、日本での初上映が実施された。この映画は、ジェイソン監督によって制作され、アニメーションと実写インタビューを組み合わせた新しいスタイルのドキュメンタリーで、6年間の製作期間を経て完成に至った。

『長春』は、2002年に中国の長春市で発生した、法輪功学習者たちが真実を広めるために地元テレビ局の放送を電波ジャックし、中共(中国共産党)による法輪功に対する偽情報の拡散を暴露した実際の出来事を、忠実に再現している。

上映が終わった後、主演の大雄氏とジェイソン・ロフタス監督がステージに登壇し、観客とのQ&Aセッションを行った。

国民民主党の江東区議員、二瓶文隆氏は映画に対して、「素晴らしく感動した。ドキュメンタリーと一般のアニメとの融合というのは、逆にすごくリアルに伝わってきた。本当に勇気ある行動だったと思う。あの弾圧の中でこういうことをするのは、やはり自由を何とか勝ち取りたいという思いから、自分がどうなるか分からないと思っていたと思う。それでもやらなければいけないという心は、素晴らしいなと思う」と感想を述べた。

在日の中国民主運動活動家、石名さんは「法輪功の学習者がテレビ局の電波をジャックした事件は、私が子供の時に目撃したことだ。自分は長い間の反中共活動で、法輪功学習者たちを最も尊敬している」と話している。

長春出身で、テレビ局の電波ジャック事件の目撃者でもある石名さんは、信仰のために命をかけた法輪功学習者を称賛した。

石名さんはさらに「電波ジャック事件は私たちの世代にとって大きな影響を与えた。個人的にも特に影響が大きかった。彼らは現代の英雄であり、当時の困難な状況の中で、尊敬に値する、忘れがたい偉業を達成したと考えている」と付け加えている。

在日の中国人作家、宇宙大観氏は次のように述べている。

「電波ジャックは基本的には平和的な手段であり、ただ真実を伝えただけだが、彼らは非常に厳しい迫害を受けた。映画を観て心が痛んだ。しかし、共産党の数々の罪を描いたこの作品は、事件をリアルに再現し、我々の理解を一層深めるものになった」

「中国における臓器移植を考える会」の丸山治章会長は、「皆さんの思いや、やっていることは無駄にならないので、勇気を持って頑張っていただきたい」と語っている。

映画『長春』を制作し、出演もした大雄氏は、この映画を通じて日本の観客に経験を伝え、より多くの人々の心に善意を呼び起こすことを望んでいる。

映画『長春』の主要な創作者であり漫画家の郭競雄(大雄)氏は、「この映画を通して、自己反省を促すことができる中国人がいること、そして彼らが愛を持って世界に向き合っていることを観客に伝えたい。世界は複雑で入り組んでいるが、人々や民族を見る際には、偏見を捨て、私たち全員に共通する人間性に、目を向けるべきだというメッセージを伝えたいと考えている」

上映会に来場した観客は映画『長春』に込められた真実のメッセージが日本中で共感を得て、広く理解されることを望んでいる。