「若者はショッピングモールではなく、卸売市場で服を買っている」
「月給2万元(約40万円以上)の人でもショッピングモールで服を買わない」といった話題がこのほど、中国のSNSで物議を醸している。
もちろん、ここでいう「若者」は特権家族や金持ちの家の出身ではない、庶民の若者をいう。
中国メディア「新週刊」は、「『ショッピングモールで売られている服はどんどん高くなっている』という印象を持つため、見るだけで実際には買わない若者が多い」「若者はお買い物をするのに、価格の高いショッピングモールの代わり、卸売市場を選んでいる」などと報じた。
95年生まれの20代女子・徐さんは、「ショッピングモールは高いから買わない」と話す。
「ショッピングモールで売られているレディースのスポーツベストの小売価格は380~580元(約8千~1万2千円)だが、卸売市場では同じようなベストが36元(約800円)で売っている。また、ショッピングモールでは百元以上(約2千円)する日焼け防止服は卸売市場では数十元(約千円そこら)もあれば買えちゃうのだ」という。
「今時の若者がショッピングモールに行くのは時間つぶしのためで、買い物をするためではない。例え月給2万元(約40万円以上)の人でもショッピングモールで服を買わない、いや、買えないのだ」と徐さんはいう。
結局は「お金がないから」だそうだ。
中国でのビジネスが難航しているがために、欧米系ファストファッションブランドの中国市場撤退が相次いでいる。
いまや、中国における海外ファッションブランドの店舗数は減る一方だ。スペインのアパレル大手「ZARA(ザラ)」はピーク時は180超あった店舗から、いまは87店舗に留まる。スウェーデンのファストファッション大手H&Mも中国での店舗を100店以上閉鎖している。
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