ボストンで反不法移民集会 数百人が集結

2024/05/06
更新: 2024/05/06

 

マサチューセッツ州のモーラ・ヒーリー知事とバイデン大統領の二人による国境開放政策に反対する大規模な集会が、ボストンの州議事堂前で開催された。

5月4日、朝の抗議行動には数百人が集まり、その多くは退役軍人で、集会の司会者であるジェフ・クーナー氏がバイデン氏の政策を「究極の裏切り」と呼んだことに共感した。彼が指摘したのは、マサチューセッツ州の民主党員が、最近拒否した改正案だった。改正案は、州の避難所ではホームレスの退役軍人を不法移民よりも優先させようとするものだった。

人気のレクリエーション・センターや空港ターミナルさえも、審査を受けていない移民のためのシェルターに変えてきたヒーリー知事が、次はチェルシーにあるオールド・ソルジャーズ・ホームに移民を移すと発表した後、この法案を提出した。

クーナー氏は「なぜ退役軍人を助けないかわかる? 彼らがアメリカを憎んでいるからだ」と述べた。

同氏の周りには、「国境を封鎖せよ」と訴える巨大な看板が二つあり、別の看板には「ヒーリーホテルを閉鎖せよ」と書かれていた。群衆は何度も「USA」と声を上げ、時にはトランプ前大統領を支持して「トランプ」とコールした。

78歳のベトナム戦争帰還兵、ピート・クオニ氏はエポックタイムズに、アメリカ政府が「反米的」になったと感じ、集会に参加したと話した。

「今の移民は昔の移民とは異なる。昔の移民はスポンサーや生計の手段を確保し、英語を学ぶこと、仕事を持つこと、自分の住居を確保すること、誇り高きアメリカ人でなければならないと努力した。現在の移民は多くの無料の恩恵を受けており、それを支払う人々よりも多くを得ているのだ」

帰還兵クオニ氏は、審査もされずに移民が無料で医療サービスを受けているのに対し、自分は収入が足りず、完全な障害者でもないため無料の医療を受けられず、歯科治療が必要なのに受けられないと話した。

アメリカ海軍のドック型揚陸艦アシュランドで、歯科助手をしている30歳のジャンナ・アルベリーニ氏は、エポックタイムズに、「移民にはただで医療が提供されている」自分の収入は無料で医療を受けられる人の収入よりも少し高いが、かといって医療費を払う余裕はない。この状況に疑問を感じた。抗議するために集会に参加したと語った。

「私たち、退役軍人を助けて」と書かれた看板を持っていたアルベリーニ氏は、韓国戦争に第二歩兵師団として参加した祖父にかわる思いで集会に参加した。

司会のクーナー氏が、マサチューセッツ州ローレンスでホームレスの退役軍人を支援しているシングルマザーからの切ない書簡を読み上げた時、大勢の人々は静まり返った。ローレンスは、審査されていない移民を保護するサンクチュアリ都市(不法移民に寛容な政策をとる都市)だ。

その書簡には、精神的健康や薬物乱用の問題はない、かつて軍人ポール氏が、今はホームレスとなっている。クーナー氏は、ポール氏が路上生活をしている間、刺されたり、空き缶集めで稼いだわずかな金を強奪されたり、そして彼の唯一の所持品であるラジオが何度も盗まれたと語った。

集会で読み上げられた声明の中で、ポール氏は自分のような退役軍人は「常に忘れ去られた存在だ」と表現している。

ポール氏は声明で「私は国のために全てを尽くした。今の状況を見ると本当に悲しい」と述べた。

集会では、2011年に23歳の息子を不法移民に殺されたモーリーン・マロニー氏もスピーチした。

当時、マロニー氏の息子、デニース氏はオートバイを運転していたが、不法滞在が発覚したエクアドル人のニコラス・ドゥタン・グアマンが赤信号を無視し、彼を400メートルほど引きずった。

このエクアドル人は、危険運転致死罪人、過失運転、飲酒運転、無免許運転、ひき逃げ、警察の停止命令の無視の罪で有罪判決を受けた。

マロニー氏は息子の死を、民主党が米国に不法移民を呼び寄せた「長期戦」のせいだと非難した。

「民主党が国境を開放し、富の再分配を望んでいるためにこのようなことが起こっている。不法移民に我々のお金を渡したいのだ」と語った。

共和党州委員会の一員でもあるマロニー氏は、ヒーリー知事が「無料の住宅、食事、Uber乗車、医療」と労働許可のための教育を約束して不法移民をマサチューセッツ州に引き寄せていると非難した。

さらに、「マサチューセッツ州のリベラルな指導層は、これらの無料サービスを不法移民に提供することで、彼らが民主党の永久的な支持者になると考えている」と指摘した。

アメリカ移民改革連盟(Federation For American Immigration Reform)の州・地方関与担当ディレクターであるシャリ・レンダル氏と、NumbersUSAのアライアンス・アクティヴィズム担当副社長であるジム・ロブ氏も、集会でスピーチを行った。二人は、地元の選挙に積極的に参加するよう観衆に呼びかけた。

レンダル氏は、群衆を率いてスピーチ中に何度も「もう耐えられない」と、参加者と共に唱和した。

元知事候補者であるジェフ・ディール氏は、集会で演説した。かつて共和党下院議員だったディール氏は、知事選挙ではヒーリー氏に敗北したが、現在マサチューセッツ州議会議員へ立候補している。

ディール氏は「私が当選していたら、これらのことが起きていただろうか?」と問いかけた。

「ノー!」と、群衆は力強く答えた。

司会のクーナー氏が指摘するように、ボストンの多くのテレビ局は集会に取材に来ていない。

「この集会の規模は近くの大学キャンパスで行われた親パレスチナの抗議活動や、過去のブラック・ライブズ・マターの集会をしのぐものだが、地元メディアはどこにいるのか?」と疑問を投げかけた。

 

関連特集: アメリカ社会