中国 専門家が手抜き工事と分析

やはり「手抜き工事」だったか 中国高速道路崩落事故

2024/05/08
更新: 2024/05/08

1日未明、中国広東省梅州市にある「梅龍高速道路」で、路面の一部が崩落する事故があった。翌日、「死者48人、負傷者30人」と当局が死傷者数を更新して以来、続報はない。

「実際の死傷者数はもっと多いのではないか」という憶測も流れるなか、当局はこの事故を「災害」と位置づけているが、ネット上では「当局の管理不行き届きや手抜き工事」を非難し、責任追及を求める声が高まっている。

 

SNS上には崩落現場の写真をもとに様々な専門家による分析が投稿されており、「鉄筋どこ? 本来あるべきものが見当たらない、土台がなってない、やはり手抜き工事だった」と多くの人が指摘している。

米国の上級橋梁設計技術者である竹学葉氏は、「連日のように降り続いた大雨が崩落原因」という当局の主張を一蹴し、「明らかな手抜き工事」と分析している。

「ずっと前から言っていることだが、今の中国は一見してとても見栄えが良い。しかし、10年もしないうちに、おから工事災害があちこちに現れるだろう。住宅をはじめ、橋、道路、鉄道などのインフラは問題だらけだ」と竹氏は警鐘を鳴らした。

5月4日午後、広東省の別の高速道路「江珠高速公路」でも一部が崩落する事故が起きている。

 

先月末に安全検査をクリアしたばかり

中国メディアによると、事故が起きた同高速道路(開通して10年足らず)では施工期間中に何度も崩落事故を起こしており、約1年前にも同様の事故が起きている。さらに皮肉なことに、先月末に安全検査をクリアしたばかりだった。また、建設や運営に関わっている国有企業の「広東省交通集団」の傘下企業は何件も訴えられているという。

(「写真を撮るな」という声が収録された「梅龍高速道路」の崩落現場を映した動画)

 

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李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!