北京ハーフマラソンで「八百長疑惑」の4人 メダル剥奪へ=中国

2024/04/25
更新: 2024/04/25

中国のマラソン業界ではここ最近、近道や自転車を使用した不正行為がたびたび報道されて問題になっていたが、4月14日に開催された北京ハーフマラソンでも「八百長疑惑」が浮上した。

同大会の優勝の結果は物議を醸しており、SNS上では「中国マラソン史上最も暗黒の日」「中国スポーツ界の恥」などと批判が殺到している。

この問題について調査を行った同大会組織委員会は19日、「八百長疑惑」の4人の成績抹消のほか、関連企業2社との協力関係解消を発表した。

これにより、4人はメダルやトロフィー、賞金を剥奪される。

大会組織委員会によると、レースには自ら出場申請を行った選手のほかに、特別招待選手およびマラソンの走行ペースをリードするペースメーカーのランナーも招待できる。しかし、その場合、ペースメーカーは特別招待選手の身分で参加することはできないという規則がある。

だが、今大会では外国人ペースメーカー4人が特別招待選手として登録され、レース当日は出場選手のユニフォームや出場登録の番号が記されたゼッケンまで付けてレースに参加していた。

外国人ペースメーカー4人のうち、1人は4km地点でレースを降りたが、他の3人は中国のスポーツ用品メーカー「特歩」の契約アスリートである何傑(中国人選手)をリードし続け、ラスト2km時点からペースを落としはじめ、意図的に何傑に優勝をとらせた。

関連企業2社は19日、謝罪声明を発表したが、世間の風当たりは強い。

中国メディア「半島都市報」の報道スポーツ部主任の崔恒亮氏は自身のSNSで次のようにつぶやいた。「公然たる詐欺であり、民衆を馬鹿にしている」

SNS上でも「この業界の闇は深い」「暗黙の了解だろう」「レースでの不正行為は今時珍しくもない」といった批判と嘆きの声が広がっている。

 

(2024年4月14日、北京で開催された「ハーフマラソン大会」の様子)

 

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李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!
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