24日、経済産業省・財務省の両省は、中国産黒鉛電極(グラファイト)に対する不当廉売(ダンピング)調査に乗り出すと発表した。
2018年1月から2023年9月にかけて、中国産黒鉛電極の輸入量は1万1400~1万3千トンへと増加し、国内市場における占有率も上昇した。一方で、日本国内で生産する黒鉛電極の販売量は減少している。
今年2月26日に提出した調査申請によると、2019年以降、中国から輸出された黒鉛電極の販売価格は日本メーカーを大幅に下回っている。その結果、日本メーカーは販売価格低下によって営業利益の減少など、実質的な損害を受けている。
また、中国国内における黒鉛電極の需要は減少傾向にあるが、生産能力は増加傾向にある。中国産黒鉛電極の日本輸入が増加する可能性が高い。
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