中国ハッカーの数「米国サイバー専門家の50倍」=FBI長官

2024/04/12
更新: 2024/04/12

連邦捜査局(FBI)のクリストファー・レイ 長官は、中国共産党は「ハッキング、嘘、詐欺、盗みを行うことを憚ることなく、世界の超大国としてトップに上り詰めようとしている」と指摘。「中国共産党は他のすべての主要国を合わせたものよりも大規模なハッキングプログラムを持っている」と危機感を示した。

「実際、FBIのサイバー捜査官や情報分析官一人一人が中国共産党の脅威のみに焦点を当てたとしても、党のハッカーはFBIのサイバーセキュリティ専門家の数を少なくとも50対1で上回るだろう」

現在、中国共産党政府などとつながりのあるハッカー集団による米重要インフラへのサイバー攻撃が続いており、FBIは国家安全保障に対する脅威の緊急性が高まっていると警告している。

FBIによれば、2月には国内の600台以上のネットワークから中国のマルウェアを排除した。このマルウェアは、米国のインフラを直接混乱させ、破壊するように設計されており、台湾をめぐって米中が対立した場合に、直接的な軍事行動と連携する可能性が高かったという。

1月には、中国共産党政府などとつながりのあるハッカーが水道システムにサイバー攻撃を行っているとして、米政府機関が各州に警戒を呼びかけた。

中国共産党によるサイバー攻撃は、米国のインフラのみ留まらず、同盟国やその軍隊に対してもサイバー攻撃を仕掛けている。

中国共産党関連のハッカー集団は昨年、オランダの防衛ネットワークに侵入し、ネットワークへの持続的なアクセスを獲得した。また、中国の諜報機関と法執行機関の双方と関係のあるハッカーが、世界最大のオンライン影響力活動の背後にいることも、多くの報告書で明らかになっている。

エポックタイムズ特派員。専門は安全保障と軍事。ノリッジ大学で軍事史の修士号を取得。