モーターショーで展示車が誤発進 子供ふくむ来場者5人が負傷=中国 南京

2024/03/26
更新: 2024/03/25

3月24日「南京2024国際新エネルギー自動車展(南京2024國際新能源汽車展)」の展示会で、展示されていた車が突然動き出し、来場者を跳ねる突発的な事故が起きた。

この事故により、来場者のうち子供をふくむ5人が負傷。そばに展示されていた複数の車にも破損などの被害が出ている。

事故当時の動画がネットに流れているが、現場では混乱に包まれていた。

突然発進した車は中国新興EV電気自動車)メーカーの極氪(ZEEKR)のものだった。

事故の後、同社は「展示車両は本来『展示車モード』に設定しなければならないという規定がある。しかし、今回の車両は『駐車モード』になっており、車のキーも入っていた。事故は(車の品質問題ではなく)管理ミスによるものだ」とする声明を出している。

さらに、同社は「同様のリスクを回避するため、緊急に全国で展示される車両の自主検査を開始する」という。

極氪(ZEEKR)による同様の事故は、以前にも起きている。

昨年6月3日、福建省厦門市のショッピングモール内で展示されていた極氪の自動車が、男子児童2人によって起動し、誤発進する事故が起きた。車は展示ブースを飛び出し、モールのエスカレーターに衝突して止まった。この時は、幸いにも負傷者はいなかった。

この時も極氪は「同様の事故を避けるための予防措置を講じる」と声明していた。しかし、それから1年も経たないうちに、また同じような事故が起きたことになる。

近年、中国共産党政府による長期にわたる補助金の加勢もあって、中国の新エネルギー自動車産業は急速な発展を遂げた。しかし、中国産EVの安全性や品質、設計に関する問題などの指摘も絶えない。

2023年6月3日、福建省厦門市のショッピングモール内で展示されていた極氪の自動車が男子児童によって起動され、モールのエスカレーターに衝突する事故が起きた。(中国のネットより)
李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!
鳥飼聡
二松学舎大院博士課程修了(文学修士)。高校教師などを経て、エポックタイムズ入社。中国の文化、歴史、社会関係の記事を中心に執筆・編集しています。