[ソウル 8日 ロイター] – 韓国政府は8日、若手医師の給与と労働条件を改善するための迅速な措置を計画していると発表した。政府による医学部増員方針に反発し職場から離脱している研修医の要求に対処する。ただ、ストライキにより大規模な医療危機が起きているという見方は否定した。
韓悳洙首相は若手医師に36時間労働を強いている現在の慣行が抗議行動の一因になっているとし改めるべきだと指摘。政府は研修医とインターンの連続勤務時間を24時間に制限することを検討するとした。
医学部増員計画の抗議者は医学生を増やすだけでは給与や労働条件に対処できず、問題を悪化させる可能性があると主張している。
韓氏が示した提案は、増員計画を撤回するものではないが、抗議者との妥協点を見いだすことが狙いとみられる。
韓氏によると、今月から小児科の研修医には100万ウォン(757ドル)の追加手当が支給される。他の研修医にも同様の手当を支給する計画という。
救急医療や一般外科といった必要不可欠な専門分野から始め、政府資金を追加で割り当てる。
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