米国のユタ州議会は1日、中国共産党(中共)による臓器狩りに対処する臓器移植修正法案を、全会一致で可決した。知事が署名すれば、法的手段を用いて臓器狩りを阻止する2番目の州となる。
法案(SB262)は下院で70対0の全会一致で可決され、同日、上院議長が署名した。中共の臓器狩りに州民が加担することを阻止するため、中国で行われた臓器移植手術について、保険会社が手術や移植後の治療費を支払うことを禁じる内容が盛り込まれている。
法案を提出した共和党のキャンディス・ピエルッチ議員は、「中国(共産党)政権の犯罪に加担することは、断じて許されない。ユタ州は財政面でこの蛮行に対抗する」と強調した。
中共による無実の人々への臓器狩り問題は、2006年にはじめて明るみになった。2019年に英国で開かれた独立法廷「中国民衆法廷」は、中国では長年にわたり移植手術を目的とした「強制的な臓器摘出が、相当な規模で行われており、法輪功学習者が最大の犠牲者」との結論を下した。
テキサス州では昨年、中共の臓器狩りに対処する法案が成立し、法的手段を用いて臓器狩りを阻止する米国初の州となった。アリゾナ州やアイダホ州、ミズーリ州でも先月、同様の法案が提出され、「臓器狩り」を阻止する動きが州レベルで広がっている。
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