中国産「唐辛子粉」から工業用染料検出 発ガン性あり、台湾当局が輸入停止に

2024/02/22
更新: 2024/02/22

台湾の衛生福利部(保健省)食品薬物管理署(食薬署)は20日、中国から輸入した「唐辛子粉」のなかから、発ガン性をもつ工業用染料スーダンレッド蘇丹紅)が検出されたとして、不合格品の製造元や輸出業者21社を対象に、同日から3か月間、輸入検査の受理を停止すると発表した。

中国から発ガン性物質入りの唐辛子粉(8キロ)を輸入した台湾の食品企業は、それを使ってスナック菓子「蝦味先(香辣口味)」を製造し、すでに市場に流出している。

(提供:高雄市衛生局/中央通信社)

      (台湾のスナック菓子「蝦味先(香辣口味)」)

現在、当該の唐辛子粉が使用された疑いのあるスナック菓子は、すべて商品棚から撤去されている。問題の商品を購入した消費者は、レシートあるいは商品を販売された場所へ持ち込めば、代金の払い戻しを受けることができる。

中国産発ガン性物質入りの唐辛子粉を使ったスナック菓子が、商店棚から撤去されたかどうかを検査する職員。 (提供:高雄市衛生局/中央通信社)

不合格品のなかには、家庭用調味料の唐辛子粉である「家用四合一調味料組合-細粉紅辣椒、濟生股份有限公司斗六廠製造」も含まれる。これらの商品は、スーパーや小売店の商品棚から撤去される。

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!
鳥飼聡
二松学舎大院博士課程修了(文学修士)。高校教師などを経て、エポックタイムズ入社。中国の文化、歴史、社会関係の記事を中心に執筆・編集しています。