英ロンドンで演奏中、中共愛国集団に攻撃され「反共戦士」になった英国人ピアニスト、ブレンダン・カバナー(Brendan Kavanagh)氏。またの名を「Dr. K」とも呼ばれるカバナー氏が、このほど台湾(中華民国)外交部から台湾訪問の招待を受けた。
台湾外交部は6日、公式ツイッター(現X)に掲載されたカバナー氏の投稿を転載して、次のように書いた。
「Dr. Kさん、台湾へ遊びに来ませんか?」
「中国は、こちら(台湾)でも(英国と同じく)管轄権がないですよ」
(台湾国旗を掲げて、台湾への支持を表明するカバナー氏)
カバナー氏:「死の脅迫も受けた」
今月7日、台湾中央通信社の独占インタビューに応じたカバナー氏は、事件当時のことを振り返りながら「私は死の脅迫を受けた」と明かしている。
その上で同氏は「中国共産党による管轄の長い腕は、私の想像を超えたものだった」と語った。
1月19日、英ロンドンにあるセント・パンクラス駅で起きた「ある騒動」が世界的な話題になった。もとは平凡なストリートピアニストであったカバナー氏は、それ以降、見事な「反共戦士」に変身したのだ。
その騒動とは、駅の公共ピアノでの演奏を聴いていた中国人の集団が、突然「私たちを撮影するな。映像を削除しろ!」と騒ぎ出したことから始まる。
そのとき演奏していたピアニスト、つまりカバナー氏は「ここは中国ではない。自由な英国だ」と言って、彼らの要求を拒んだ。すると中国人たちは、共産党仕込みの「凶暴性」を露にしてきたため、ついに警察を呼ぶ事態に至った、というものである。
(1月19日、カバナー氏がセント・パンクラス駅で中共愛国集団に攻撃される「騒動」が起きた)
騒動の現場は「反・中共の基地になった」
騒動から1週間後(1月26日)、カバナー氏は中国共産党党首の習近平を象徴する「くまのプーさん」の写真とぬいぐるみを手に、再び騒動のあった場所に戻り、中国共産党の全体主義を糾弾し、香港と台湾への支持を表明する「反・中共スピーチ」を行った。
さらに今月5日にも、カバナー氏は再び騒動のあった場所に来て、今度は台湾国旗を掲げて、台湾への支持を表明した。
こうしてカバナー氏は、ネット上で「反共大将軍」と称されるようになった。
なお騒動の際に、カバナー氏が弾いていたピアノは、いまや一躍「反・中共の基地」になった。現場には、自分で演奏や歌唱をするほか、わざわざ中共への抗議スローガンを掲げにやってくる華人も少なくない。
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