15階から住民が落下して死亡 ガラス清掃中に「窓枠ごと抜け落ちた」=中国 湖南

2024/02/12
更新: 2024/02/12

今月7日午後、湖南省益陽市桃江県にある集合住宅の15階に住む住民(女性)が、手を伸ばして窓ガラスを清掃していたところ、窓枠がそっくり外れ、地上に落下する事故が起きた。女性は死亡したという。

固定されていたはずの窓枠が抜け落ちたことで、ネット上には、いつもの通りの声が広がっている。「また、おから工事手抜き工事)か?」

中国で欠陥住宅を無数に生み出してきた手抜き工事は、豆腐のおから(豆腐渣)のように、手で砕けるほど脆いことから「おから工事(豆腐渣工程)」と呼ばれている。

なかには、素手で、いや、指一本でコンクリート壁に穴があくという、信じがたい「おから工事」まである。

住宅の品質や企業の社会的責任よりも、利益追求をはるかに優先する建築業者が絶えないことは、中国では以前から大きな社会問題となっていた。

2008年5月12日の四川大地震(汶川大地震)では、規定数の鉄筋が入っておらず、粗悪なセメント材を使った典型的な「おから工事」の校舎が完全崩壊して、1万9千人ともいわれる小・中学生が犠牲となった。

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!
鳥飼聡
二松学舎大院博士課程修了(文学修士)。高校教師などを経て、エポックタイムズ入社。中国の文化、歴史、社会関係の記事を中心に執筆・編集しています。