フランス人がチーズとパンをパクパク食べても、ワインをガブガブ飲んでも太らないのはなぜだろうか? アメリカで売れている『フランスの女性はなぜ太らないのか』という本がその原因を教えてくれる。
本の著者であるフランス、ブーブ・グリコ・シャンパン製造会社のCEO(最高経営責任者)のミレーユ・ギリアーノ(Mireille Guiliano)さんは、「フランスには本当に太った女性はいないのか?」という質問に対して、「もちろんそうではないのです。どこへ行っても太っている人はいます。ただ、フランスの場合はアメリカの33%に比べて、10%と割合少ないのです」と答えた。
ニューヨーク・タイムズ・ウイークリーの報道によれば、ギリアーノさんは19歳の時に交換留学生としてアメリカで1年間滞在したのち、フランスへ帰国。彼女が喜んで父親の胸に飛び込もうとした時に、無表情の父親から「君はまるで一袋のジャガイモのようだ」と冷たい言葉を浴びせられたという。もちろん、ギリアーノさんは父親の言葉をよく理解できた。その一年で食べたチョコレートとクッキーが、本来スリムな彼女に9キロもの体重を増やし、アメリカ人体形になったからだ。幸い、彼女はフランスの生活に戻ってから、短い間で「肥満症」を治し、元のスリムな体形に戻った。
それから40年間、ギリアーノさんはアメリカおよびフランスの生活習慣について観察した。彼女はフランスの女性がなぜスリムでいられるかについて知り抜いているという。彼女いわく、アメリカ人に太っている人が多い理由は、彼らはインスタント食品を多く取り、慌ただしいので、時間をかけてゆっくり食事をしない、そして、食べ物を味わい、楽しまないことにあるという。すなわち、米国人は生活をエンジョイしていないのだ。
また、アメリカ人のダイエット方法は、肉類を食しても炭水化物は食さない方法である。これは欧州の人々にとって、ぞっとする食べ方だとギリアーノさんは言う。彼女はさらに、欧州の人々は幾日も果物や野菜を食べず、ワインも飲まず、またはマカロニも食べないなどバランスの取れてない食事は、とても考えられないという。
ギリアーノさんは全てのダイエット方法に賛成できないという。彼女は「基本的にダイエットは効果がないのです。本当に効果があれば、誰もがスリムで健康な体でいられるのです」と言った。彼女はアメリカCBS放送局のインタビューに対して、「最近の研究結果では、多くのダイエット計画は数週間の間に何らかの効果が現れますが、体重の減りが早い一方リバウンドも早いのです。それは、ダイエットをする人は最終的にダイエットに嫌気がさし、食べ物に対する興味がなくなるからです。結局は余計に多くのジャンク・フードを食べ、そして、食事時間がもっと短くなるだけなのです」と結論付けた。
ギリアーノさんは、一日三食を主張する。食材は新鮮で品質の良いもので、量は中くらいにして、一口一口をしっかりと味わい楽しむべきだという。彼女の大好物は果物と野菜、そして魚とヨーグルトだ。もちろん、食事ごとにワインやシャンパンも欠かさないという。ギリアーノさんは帰国後、元の体重に戻してから40年たった今でも164センチの身長で体重は50kg前後にキープしている。彼女は「米国の人々は恐ろしいほど合成食品を取るのです。これがフランス人との大きいな違いだ」と話した。
(編集・望月 凛)
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