ラーフィー・リビア国首脳評議会副議長 林官房長官、上川外務大臣とそれぞれ会談

2024/01/25
更新: 2024/01/25

1月25日午前、林官房長官は、外務省賓客として訪日中のアブドッラー・ラーフィー・リビア首脳評議会副議長と会談した。

林官房長官は、ラーフィー首脳評議会副議長の訪日を歓迎し、能登半島地震の被害に対するメンフィ首脳評議会議長からのお見舞いのメッセージに対し、謝意を表明した。また、在リビア日本国大使館が約10年ぶりに再開した直後の副議長の訪日を機に、二国間関係が再活性化することを期待すると述べた。

また、林官房長官はリビア情勢について、同国の安定化には、選挙及び統一政府の樹立を経た政治的安定が不可欠と伝えた。

ラーフィー首脳評議会副議長は、リビア国内の治安情勢の安定化について説明するとともに、日本企業の進出等、経済関係再活性化への期待を表明した。また、同副議長からは、改めて能登半島地震の被害に対するお見舞い及び、昨年9月のリビア東部での洪水被害に際して日本の支援への感謝を表明した。

双方は、二国間の協力を再活性化させることで一致し、その具体的な方法についても意見交換を行った。

1月24日、ラーフィー首脳評議会副議長は上川外務大臣と会談した。上川大臣は、同副議長による国民和解の取り組みを評価した上で、選挙及び統一政府の樹立を通じたリビアの政治的安定の実現への期待を表明するとともに、日本としてリビアの安定を後押ししていくと述べた。

双方は、要人往来などを通じ、二国間の人的交流を再活性化するとともに、2012年の二国間政策協議に関する覚書に基づき、定期的な政策協議を再開することで一致した。

上川大臣は、日本が2010年以降、リビアに対して7200万ドルの安定化および国家建設支援を行ってきたこと、またJICA(国際協力機構)を含む官民での人材育成分野の協力を継続してきたことに言及し、さらなる協力の可能性を模索したいと述べた。これに対し、ラーフィー副議長は日本の支援への感謝と協力拡大への期待を表明した。

また、国際場裏における協力や、東アジア情勢、中東情勢、ロシアによるウクライナ侵略、気候変動問題等についても意見交換を行った。

清川茜
エポックタイムズ記者。経済、金融と社会問題について執筆している。大学では日本語と経営学を専攻。