寒い冬、防寒着としてダウンジャケットを着用する人は多い。このほど、中国産ダウンジャケットのうち、26種の製品について品質に問題があることが、同国の市場管理当局が行った抜き打ち検査で判明した。
関連トピックスは中国の大手検索サイト百度(バイドゥ) のホットリサーチ(12月6日)入りし、中国でも物議を醸している。
今回、指摘された問題点は「偽造品である疑い」「繊維含有量において不合格」「ダウン含有率において不合格」など。こうした品質の問題を指摘されたメーカーのなかには、有名な中国産ブランドである「探路者(TOREAD)」「阿仕頓(Artsdon)」「千仞崗(CHERICOM)」「斯爾麗(SIERLI)」なども含まれる。
このなかで、前回の抜き打ち検査で不合格となったメーカーのうち、3社が今回も不合格となっているという。昨年の検査では14の省の225の企業が生産した234バッチ(一群)の商品のうち、25バッチが不合格だった。不合格率は10.7%である。
今回、抜き打ち検査されたダウンジャケットは、いずれも大手ECサイトの「天猫(Tmall)」や「京東(JD)」「抖音(中国版TikTok)」など15のプラットフォームの、178の販売店で販売されているものだ。
ネット上では「ダウンジャケットは、ただでさえ高いというのに、品質に問題があるなんて。この際、今年は安価な綿のコートか、軍用コートでいいや」といった諦めや嘆きの声も少なくない。
今年の冬は、なぜか40年前の実用着であった「軍用コート(軍大衣)」が、若者の新たなファッションとしてブームとなり、ダウンジャケット市場を圧迫している。
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