Anne Kauranen
[ヘルシンキ 4日 ロイター] – フィンランド国防軍は4日の声明で、同国と英国、エストニアの海軍がフィンランド国境警備隊と共にバルト海の海底インフラ保護の演習を行っていると明らかにした。
海底インフラの密集地帯として知られるこの海域では10月初め、エストニアとフィンランドを結ぶガスパイプラインと3本の通信ケーブルが損傷。両国は2件の損傷に関連性があるとみており、香港船籍のコンテナ船が海底でいかりを引きずったことが原因と判断。中国側は、国際法に照らして必要な情報を提供するとしている。
フィンランドは、海底インフラの調査・保護能力向上とともに、海底における軍事的脅威の阻止が目的と説明した。
合同演習は北欧、バルト諸国と英国、オランダで構成する英・北欧統合遠征軍(JEF)の協力で実施され、5日も行われる。
英国は10月、ロシアの妨害行為に対する懸念が高まっていることを受け、重要インフラ保護のため北欧での軍事プレゼンスを高めると表明。来年は北欧に2万人規模の軍部隊を派遣することなどに言及した。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。