[ワシントン 4日 ロイター] – 米司法省は4日、キューバのスパイとして40年以上にわたり活動をしていたとして元駐ボリビア大使を起訴した。外国のエージェント(代理人)による米政府への最も広範囲で長期にわたる潜入例の一つと指摘した。
起訴されたのは、2000─02年に駐ボリビア米国大使を務めたビクトル・マヌエル・ロチャ被告(73)。違法な外国代理人として活動した罪などに問われている。
ガーランド司法長官は被告が40年以上にわたりキューバ政府の代理人として活動し、米政府内で非公開情報にアクセスしたり、米外交政策に影響を及ぼしたりできる立場にあったとした。
司法省によると、被告は1981─2002年に米国務省で勤務し、94─95年にはホワイトハウスの国家安全保障会議に参加、06─12年には米南方軍司令官の顧問を務めた。
国務省のミラー報道官は定例会見で、情報機関のパートナーと協力し、長期的な国家安全保障上の影響を評価していく考えを示した。
裁判所への提出資料によると、米当局は被告が81年から米政府に対する秘密の情報収集を行っていたとしている。
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