悪夢の再来か? 校内の消毒で「白服の防疫要員」が返ってきた=中国

2023/11/29
更新: 2023/11/29

中国各地で今、発熱や肺炎をともなう呼吸器系の感染症が大流行している。

およそ4年前の2019年12月からはじまった、武漢を発生源とする中共ウイルス(新型コロナ)によるパンデミック。その忌まわしい記憶がよみがえるように、北京の一部の病院では今月22日より、臨時の点滴室として「方艙医院」を再度稼働させている。

「方艙医院」とは、コロナ禍の3年間に、簡易検査で「陽性」と判定された人を強制的に隔離するために設けられた施設である。治療よりも「隔離」を目的とした施設であるため、その環境の劣悪さが当時から叫ばれていた。

この「方艙医院」から運よく生還した患者について、中共メディアは「英雄的」に美化して報じてきた。しかし、このなかで命を落としたであろう「多くの人」について、中共メディアは一切報道していない。

いっぽう河北省三河市では今月24日、中国人にとって魔物の一種である「白無常(冥界からの使い)」ともいえる白い防護服を着た防疫要員大白(ダーバイ)」が、学校内で殺菌消毒作業を行う様子を捉えた動画がSNSに流出した。

この「懐かしい光景」を目にした多くの中国人の脳裏には、3年にわたって続いた「ゼロコロナの悪夢」がよみがえったことだろう。

その想像の通り、SNSには「やつらが、また帰ってきた」といった嘆きが広がっている。

 

(河北省三河市の学校内で、殺菌消毒作業を行う白い防護服の集団「大白」。)

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!
鳥飼聡
二松学舎大院博士課程修了(文学修士)。高校教師などを経て、エポックタイムズ入社。中国の文化、歴史、社会関係の記事を中心に執筆・編集しています。