中国各地で今、発熱や肺炎をともなう呼吸器系の感染症が大流行している。
およそ4年前の2019年12月からはじまった、武漢を発生源とする中共ウイルス(新型コロナ)によるパンデミック。その忌まわしい記憶がよみがえるように、北京の一部の病院では今月22日より、臨時の点滴室として「方艙医院」を再度稼働させている。
「方艙医院」とは、コロナ禍の3年間に、簡易検査で「陽性」と判定された人を強制的に隔離するために設けられた施設である。治療よりも「隔離」を目的とした施設であるため、その環境の劣悪さが当時から叫ばれていた。
この「方艙医院」から運よく生還した患者について、中共メディアは「英雄的」に美化して報じてきた。しかし、このなかで命を落としたであろう「多くの人」について、中共メディアは一切報道していない。
いっぽう河北省三河市では今月24日、中国人にとって魔物の一種である「白無常(冥界からの使い)」ともいえる白い防護服を着た防疫要員「大白(ダーバイ)」が、学校内で殺菌消毒作業を行う様子を捉えた動画がSNSに流出した。
この「懐かしい光景」を目にした多くの中国人の脳裏には、3年にわたって続いた「ゼロコロナの悪夢」がよみがえったことだろう。
その想像の通り、SNSには「やつらが、また帰ってきた」といった嘆きが広がっている。
(河北省三河市の学校内で、殺菌消毒作業を行う白い防護服の集団「大白」。)
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