Sarah Wu
[台北 10日 ロイター] – 台湾の蔡英文総統は10日、来週開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議で地域における平和の重要性を強調すると述べた。
中国が領土の一部と見なす台湾はAPECに「チャイニーズ・タイペイ」として参加しており、総統は出席せず、代理として半導体受託生産世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)創業者、張忠謀(モリス・チャン)氏が出席する。同氏の代理出席は6回目。
蔡氏は台湾が地域の平和と繁栄の推進に尽力しているというメッセージを張氏に伝えてほしいと表明。
「世界がさまざまな課題に直面する中、われわれは協力して地域の紛争を減らし、地域の経済発展のために平和で安定した環境を共同で作り出さなければならない」と総統府で記者団に述べた。
張氏は平和、繁栄、発展に反対するAPECメンバーはいないとの考えを示した。
APECは中国と台湾の代表者が言葉を交わす数少ないフォーラムの一つとなってきた。
中国は習近平国家主席の出席をまだ正式に確認していない。
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