Jorgelina do Rosario
[ロンドン 24日 ロイター] – 世界銀行のバンガ総裁は24日、地政学的な緊張が世界経済にとって最大のリスクとなっているが、リスクは急速に変化する傾向があるため、他のリスクも無視できないと述べた。
サウジアラビアの首都リヤドで開かれた国際投資会議「未来投資イニシアチブ(FII)」で「米10年債利回りは昨日、一時5%を超えた。これまで見られなかった領域だ。こうしたものが陰に潜んでいる」と指摘。
「次のパンデミックまでどの程度の期間があるだろう。今起きている戦争やイスラエルとガザで最近起きたことなど、世界と地政学では非常に多くのことが起きている。結局のところ、こうしたことを全て合わせると、経済発展への影響はさらに一段と深刻になる」と述べた。
「先進国では少し前の予想よりも全てが良くなっているように見えるが、われわれは非常に危険な岐路に立たされていると思う」と語った。
途上国では民間投資が必要だが、一部の国では依然として政治リスクが障壁となっていると述べた。
「新興市場では再生可能エネルギーだけでも1兆ドルが必要だ。政府も国際開発銀行も十分な資金はない。民間部門の資金を関与させる必要がある」とし、これが「最大の課題」と強調した。
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