香港史上最大の詐欺被害か 仮想通貨「JPEX」めぐり著名人など11人逮捕

2023/09/26
更新: 2023/09/26

香港史上、最大の詐欺被害額」とも言われる、無免許の暗号資産仮想通貨)取引所「JPEX」に関連した詐欺共謀の容疑で追加逮捕者が出ており、21日時点で計11人が逮捕されている。

香港警察と証券先物委員会(SFC)は19日に開かれた共同記者会見において、JPEXに関連した詐欺共謀の容疑で、著名人をふくむ8人を逮捕したと発表している。

逮捕されたのは、JPEXの従業員のほか、同取引所について宣伝し「虚偽または誤解を招く発言をSNSで行った」として元弁護士の林作氏やKOL(キーオピニオンリーダー)の陳怡氏など、著名なインフルエンサーも含まれる。

運営本部がドバイにある「JPEX」の口座から仮想通貨を引き出すことができなかったり、残高の減少や改ざんに関する投資家からの苦情は、20日時点で2000件を超えている。18日夜の時点で、被害総額は約224億円(11億9,000万香港ドル)に上るとみられている。

目下のところ、被害の全容、およびJPEXの背後にどのような組織が関わっているかについては、まだ明らかになっていない。現在、香港で仮想通貨取引を行う多くの実店舗プラットホームが、警察の捜査を受けている。

米国在住の時事評論家の姜光宇氏は「JPEXは2020年7月に運用を開始して以来、取引量が多いのに対し、流動性は極めて乏しかった。つまり、非常に怪しいにも関わらず、香港の至る所にその広告が見られることや著名なインフルエンサーらが大々的に宣伝を行ってきたこともあり、投資家は盲目的に信じてしまった」と評している。

李凌
エポックタイムズ記者。主に中国関連報道を担当。大学では経済学を専攻。カウンセラー育成学校で心理カウンセリングも学んだ。中国の真実の姿を伝えます!
鳥飼聡
二松学舎大院博士課程修了(文学修士)。高校教師などを経て、エポックタイムズ入社。中国の文化、歴史、社会関係の記事を中心に執筆・編集しています。
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