[ソウル/ウラジオストク(ロシア) 11日 ロイター] – 北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記がプーチン・ロシア大統領との首脳会談のため同国に向けて出発したもようだ。韓国の放送局YTNが政府高官の話として11日に報じた。
プーチン大統領は今週、極東ウラジオストクで開かれる東方経済フォーラムで演説することになっている。
YTNによると、金氏は特別列車で北朝鮮北東部の国境に向かっているとみられ、早ければ12日にも首脳会談が行われる可能性が高いという。
ロシアのインタファクス通信も11日、金氏が「数日中」に極東を訪問する見込みと報じていた。
日本のメディアは、北朝鮮との国境に位置し、金氏が特別列車で訪問する場合にルートとなるロシア極東沿海地方のハサン駅では、警備が強化されたと報じた。
外遊が確認されれば、金氏にとって2019年以来の国外訪問となり、コロナ禍以降で初めてとなる。
韓国外務省は、状況を見守っていると述べたが具体的なことは確認を控えた。統一省の高官は、公表すべき情報はないと述べた。
ウラジオストクでは、市街に通常より多くの警察官の姿が見られるが、北朝鮮の国旗は掲げられていない。
米国はロシアと北朝鮮の接近を警戒している。特に憂慮しているのは、北朝鮮がロシアに武器を供与し、それがウクライナで使用されることだ。
アナリストは、北朝鮮がロシアに砲弾などの軍装備品を提供する見返りに、ロシアから穀物や原油、軍事技術を得る可能性があると指摘している。
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