2024年の米大統領選で、共和党候補指名でリードするトランプ前大統領の副大統領候補選びに早くも注目が集まっている。トランプ氏は29日、投資家のビベック・ラマスワミ氏を賞賛し、ともに選挙戦を戦う「ランニングメイト(副大統領候補)」として検討していることを示唆した。
「彼はとても知的で良いエネルギーを持っている。本当に傑出している」
トランプ氏は保守派トーク番組で、副大統領候補について問われた際にラマスワミ氏を持ち上げた。米国に新鮮な視点をもたらすことができる「若くて才能がある」ラマスワミ氏をパートナーとして受け入れる姿勢を示した。
米リアル・クリア・ポリティクスの世論調査によれば、現在トランプ氏の共和党支持者の平均支持率は53.9%と他の候補を圧倒する。2位はフロリダ州のデサンティス知事(13.1%)。3位のラマスワミ氏は7.4%にとどまるが、支持率わずか1%という無名候補の急成長に世間の注目が集まっている。
一方で、ラマスワミ氏は、副大統領になることは受け入れないと強調。米ニュースネイションでは「私はナンバー2には向いていない。トランプ氏が私の副大統領になる申し出を受け入れないとの同じくらい、それを受け入れる可能性は低い」と述べた。
各候補は強い警戒感
ラマスワミ氏に対する共和党候補からの風当たりは厳しい。23日開いた2024年大統領選の候補による初の討論会で、各候補からは38歳のラマスワミ氏を「経験不足」と断言する発言が相次いだ。トランプ氏はこの討論会を欠席した。
ヘイリー元国連大使は、ウクライナより自国を優先させるべきだとするラマスワミ氏を「外交政策の経験がない。見ればわかる」と糾弾した。
ペンス前副大統領もラマスワミ氏に対し「新人はいらない。(副大統領候補を)経験のない人にする必要はない」と断言した。
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