[カフルイ(米ハワイ州) 10日 ロイター] – 米ハワイ州マウイ島のラハイナで発生した大規模森林火災の死者が少なくとも36人に達した。出火原因はまだ特定されていないが、米国立気象局は乾燥した植物と強風および低湿度により火勢が増したと指摘している。
同地では少なくとも3カ所で火災が発生している。当局によると、1万1000人以上の観光客がマウイ島から避難した。多くの道路が閉鎖されているが、空港は稼働しており、航空会社は運賃引き下げや増便により避難を支援している。
現地の報道によると、271戸の建造物が損傷または破壊された。歴史地区ラハイナでは、19世紀にハワイ王カメハメハ3世の宮殿があった場所を示す高さ18メートル超のガジュマルの木など、文化財も焼失した。
ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス&ポリティカル・サイエンスのトーマス・スミス教授(環境地理学)によると、ハワイでは毎年山火事が発生しているが、今年は降雨量が少ない上に気温が高く、暴風域が近くにあるため、例年より早く大規模なものになったという。
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