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[北京 10日 ロイター] – 中国文化観光省は10日、海外団体旅行を認める国・地域の第3次リストを公表した。リストには、日本、韓国、オーストラリア、米国、ドイツ、英国が含まれている。
新型コロナウイルス禍と3年以上に及ぶ国境閉鎖に苦しんできた中国の海外旅行会社はこの発表を歓迎している。
上海を拠点とする旅行会社の幹部は、今回の規制緩和は海外旅行の完全再開に向けた節目で、特に日本、韓国、アメリカへの国際便の再開を強力に後押しするとの見方を示した。
中国は今年1月、海外団体旅行を認める国・地域の第1次リストを公表。タイ、ロシア、キューバ、アルゼンチンなど20カ国が含まれた。3月に公表された第2次リストでは、ネパール、フランス、ポルトガル、ブラジルなど40カ国が追加された。
第1・四半期に中国の旅行代理店が扱った海外旅行はタイ、香港、マカオ、シンガポールを中心に31万8600件だった。公式統計によると、中国からの海外旅行者数は旅行者全体の1.58%に過ぎなかった。
中国からの旅行者増加への期待から、韓国のカジノ企業や化粧品・小売り業の株価は今回の規制緩和で急上昇した。韓国の旅行業界関係者によると、中国からの団体旅行が許可されるのは、2016年の米ミサイル防衛システムの配備を巡る対立後、中国政府が非公式に韓国行き団体旅行の販売を制限して以来初めてだという。
中国はこのような制限を公式には認めていない。
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