この頃、中国政府を背景に持つとみられるハッキング集団が、欧米各国の政府部門に対して一連のサイバー攻撃を仕掛けている。今月20日、新しいソーシャルメディアプラットフォーム「GanJingワールド(乾淨世界)」が組織的なサイバー攻撃を受けたことがわかった。
1999年7月20日、当時中国共産党(中共)の総書記であった江沢民の命令により、大々的な法輪功迫害が始まった。
あれから24年目を迎えた今年7月20日。米ワシントンD.C.のナショナル・モール付近では、中共による法輪功迫害の停止を求める「7・20パレード」と集会が行われた。パレードおよび集会には法輪功学習者のほか、人権団体の代表者や専門家、政策立案者なども多数参加し、法輪功への支持を示すとともに、中共による非道な人権弾圧を非難した。
ところがその最中、このパレードの様子を「GanJingワールド」プラットフォームを通じて中継していた新唐人テレビ(NTD)のライブチャット、および「GanJingワールド」の複数のセルフメディアチャンネルのコメント欄が突然、数百のアカウントによる同時攻撃をうけた。
このサイバー攻撃のため、ライブ中継をしていた画面は一時、法輪功に対する誹謗中傷など悪意あるメッセージで埋め尽くされる事態となった。
これら悪意あるコメントは、全てが30字以内の中国語である。数百のアカウントが同様のメッセージをコピペして、ほぼ同時に投稿したとみられる。
「GanJingワールド」の技術スタッフによると、これらの数百のユーザーは、ほとんどが短期間のうちに新規登録されたものであり、法輪功に関する誹謗中傷以外の投稿やコメント履歴は一切ないという。
そのため、これらのコメントは、特定の情報を書き込んで報酬を得る、中共配下のインターネット世論誘導集団である「ネット水軍」のアカウントか、あるいは人間ではないロボットによるものであると考えられる。
この「ネット水軍」に近い言葉として、わずかな報酬を目当てに中共の走狗となるネット集団「五毛党」が知られている。
こうした問題のアカウントは、悪質なコメント攻撃だけでなく、法輪功を誹謗中傷する中共当局のプロパガンダ動画をアップロードするためにも開設されていたことがわかった。
悪質なコメント攻撃を受けているコンテンツとしては、新唐人テレビのチャンネル以外にも、著名な中国語の時事解説番組、特に中共による「臓器狩り」を暴露するチャンネルや番組が挙げられる。
ただし、そのような悪質コメントは、総じて論理性や品位がなく、中共特有の悪意や捏造が含まれているので識別することは難しくない。
「GanJingワールド」のGanJing(ガンジン)とは、中国語でクリーンの意味を表す「乾淨」である。
「GanJingワールド」の公式サイトによると、名前の通り、ここはクリーンで正統なコンテンツをそろえている。暴力やエロティックな内容、犯罪などの有害コンテンツを排したクリーン(乾淨)で文化的な視聴環境を構築することで、子供から大人まで、家族で安心して楽しむことのできる場を目指すという。
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