[香港 6日 ロイター] – 香港立法会(議会)は6日、地方議会に当たる区議会の選挙制度を巡り、市民の直接投票で選出される議席を大幅に削減することを盛り込んだ改正条例案を全会一致で可決した。
定数合計が479から470に減るほか、従来452あった直接投票枠はわずか88となる。2019年の選挙ではこの452議席中388議席を民主派が獲得していた。残りの議席は行政長官が任命するなどして決まることになる。
屯門区議会副主席で、数少ない残った民主派の1人である黄丹晴氏はロイターに対し、今回の改正は「民主派が間違いなくいなくなる」ことを意味すると指摘。「自身の再選は難しくなるため、残り半年の任期を全うしたい」と語った。
立候補を希望する場合は国家安全保障に関した審査を経る必要などがあり、民主派のほとんどは事実上出馬できなくなっている。
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