[東京 31日 ロイター] – 岸田文雄首相は31日、少子化対策の関係閣僚に対し、これまで3兆円を軸に検討されていた予算を3兆円台半ばとするよう指示した。協議に出席した後藤茂之経済財政相が記者団に明らかにした。協議では、財源についての議論はなかったという。
後藤経財相によると、岸田首相から「高等教育費のさらなる支援拡充、今後具体化する貧困虐待防止、障害児の医療的ケアなどの予算に関する支援策を今後の予算編成過程において拡充を検討し、全体として3兆円台半ばでまとめるよう」指示があったという。
政府は6月中に策定予定の「骨太の方針」に少子化対策を盛り込む方針で、後藤経財相は「素案を取りまとめ、与党関係者への根回しを進めたい」と述べた。
対策の財源については政府が決定時期を年末に先送りすると一部で報じられたが、後藤経財相は「具体的な議論はなかった」と述べるにとどめた。
協議には後藤経財相の他、鈴木俊一財務相、加藤勝信厚労相、小倉将信少子化担当相らが出席した。
*内容を追加しました。
(竹本能文)
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