この頃、華人圏のSNS上には中国国内の「展覧会事情」に関する投稿をよく見かける。
各企業は、ブース料を払って出展したものの、会場はガラガラで来場者がほとんどいなかったり、人がいてもサクラ(偽の客)だったりする。出展者が「主催側はブース料を取るだけが目当てだ」と抗議するものの、武装した警察によって鎮圧される事件が起きているようだ。
また、一部の展覧会場では、押し寄せる来場客がまるで「集団強盗」になったかのように、展示してある商品を手当たり次第に強奪していく無法地帯にもなっている。
江西省:「ガラガラの会場」に抗議する出展者
今月19日に、江西省南昌緑地国際博覧センターの展示会で撮られたとされる複数の動画では、各社が出展したブースはあるものの、来場者がほとんどいないガラガラ状態。
あまりのお粗末さに憤慨した多くの出展者が抗議のため集結したところ、暴動鎮圧に使う盾をもった警官隊がやってきた。「展示会」の主催者が、警察を呼んだらしい。
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動画投稿者は「この展覧会は極めて悪質だ。虚偽の宣伝で、各社を騙して展示会へ参加させた。今日は展示会の2日目だが、訪れる人はあまりにも少ない。多くのブースは終了時刻の前に切り上げて(主催者に対し)返金を求めている」と書いた。
さらに、この投稿者は「昨今の展示会のほとんどは、出展者を騙してブース料を稼ぐのが目的だ。罠に気をつけよう」と警鐘を鳴らした。
福建省:会場は「サクラ」だらけ、抗議すれば暴力
先月29日、福建省厦門(アモイ)の展覧館で撮られたと思われる動画がある。そのなかで、ある女性は「なぜ私に暴力を振るうのよ?」と大声で抗議をしている。腕に打撲を負ったのか、袖をまくり上げて、打たれた箇所を見せている。
気持ちを高ぶらせた女性の目には、かすかな涙すら浮かんでいるようだ。周りにいる群衆も「そうだ。なぜ暴力を振るうんだ。殴った奴を、捕まえろ!」などと怒りの声を上げた。
(関連動画はこちら)
動画に添えられた説明文には、このように書かれている。
「4月29日、福建省厦門の展覧館は、多くの商業者を騙して出展させたが、結局(展覧会に)来たのは1万人を超えるサクラだった。サクラたちは、ただ見てるだけ。商業者は大損をした。非難の声を上げたら、暴力を振るわれ、弾圧された」
河南省:「まるで盗賊だ」群がる来場者が略奪行為
来場者が「サクラ」ばかりというのも困るが、一見「大繁盛」しているかのように見えるこちらのケースでは、出展側はたまったものではない。
今月18日、河南省の漯河(らが)市で開かれた食品博覧会のとある展示ブースで映した、信じ難い光景の動画がSNSで拡散されている。
こちらの来場者は、確かに見ているだけのサクラではなかった。なんと、会場にどっとなだれ込むや、まさに本物の「強盗」にちかい略奪者に変身したのだ。
動画に映っているのは、展示された商品が押し寄せる来場者によって「片端から略奪されている」という、とんでもない光景だ。
ブースの店主と思われる女性は「もう売らない!」「あんたたちは、みんな土匪(盗賊)か!」と大声で叫んでいる。しかし、目を血走らせた群衆による略奪は、一向に止まらない様子だった。
動画投稿者によると「最終的に(ブースの)商品は一つ残らず奪い取られた、と目撃者が明かした」という。
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