国際ジャーナリストNGO「国境なき記者団(RSF)」はこのほど、ジミー・ライ氏をはじめ、不当に拘束・収監された記者やジャーナリストたちの即時釈放を香港政府に求める公開書簡を公表した。
同書簡には、英紙「ガーディアン」のキャサリン・ヴァイナー編集長やノーベル平和賞(2021年)を受賞したフィリピン人記者、マリア・レッサ氏など、各国から100名以上の著名ジャーナリストが賛同の署名を寄せ、声援を送っている。
中国共産党に批判的な論調で知られた香港紙「蘋果日報(アップルデイリー)」の創業者で、民主活動家のジミー・ライ(黎智英)氏は、複数の有罪判決を受けて2020年12月から収監されており、現在も服役中である。今年9月には、同氏の香港国家安全維持法(国安法)違反罪をめぐる裁判が開かれる予定だ。
ライ氏は、中国当局が香港での支配を強めていくなかで、香港における「報道の自由」を堅守する上でのシンボル的な存在となっていた。
そのため同氏は、以前から「国安法」の最大の標的とされてきた。ライ氏に対する香港(中国)当局の判決は、公正な裁判によるものではなく「政治的な動機によるものだ」として、これを批判する動きが海外では広がっている。
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